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朝・寝室 「リン、リン起きてください」 「むにゃ~後五分」 「今起きなきゃアレ……ですよ」 「起きるわ!今すぐ起きる!」 朝・食堂 「まったく、マスターを脅すなんてとんでもないサーヴァントね」 「折角作った朝食を暖かいうちに召し上がって欲しかったですから」 「それにしたってもう少し方法ってものがあるでしょ!?」 「主君に対してきちんと意見を言うのも騎士の務めですよ」 午前・玄関 「リンは学校に行きましたか。さて午前中の間に家事を全てやってしまわないと」 「ギャラハッド、タノマレテイタモノノジュンビ、オワリマシタ」 「ありがとうアリマタヤ・ナイト。今日は大掃除だ。君の力も貸してくれ」 「オオセノママニ」 午後・公園 「どうしたんですか?こんなところで泣いていて」 「あのね、ウチの猫のタマがいなくなっちゃたの」 「それは大変ですね。私も一緒に探しますから泣かないでください」 「ありがとう、おにいちゃん」 「気にしないでください。騎士は常に弱い者の味方ですから」 夕方・スーパー 「え~と今日の夕食は何にしましょうかねえ」 「今から特売セールを始めまーす」 「むっ!?急がねば!」 夜・食堂 「どうですかね、今日の料理の味は?」 「相変わらずあの材料でよくこんな豪華な料理が作れるわねえ」 「その様子ではどうやら気に入っていただけたようでなによりです」 「さすが完璧の騎士。料理まで完璧なんてどんだけチートなのよ」 深夜・寝室 「リン、寝る前に一言。明日の準備は万全ですか?」 「あれだけ言われて忘れ物があるわけないでしょ」 「そうは言いますが、リンはどこか抜けているところがありますからね」 「いっつも一言うっさいわね…………おやすみギャラハッド」 「おやすみなさい。マイマスター」
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マスターV教授(+フラット君)のサーヴァント講座 五時限目 「このSSスレもついに二スレ目ですか。良い事ですよね!ね女生徒Aさん!」 「わたし思うんだけどね。あのSSスレをあんなに早く使い潰した原因ってほぼ貴方よね?正直KB使い過ぎなのよ」 「お、俺のせいですか!?」 「今のうちに皆様に謝っておきなさいよ」 「えー?むしろ謝るのは先生の方じゃ……」 「なにあんた教授に恥をかかせる気!?非公式エルメロイファンクラブ通称エルメロイⅡに抱かれ隊を召集しろって言いたいの?」 「ハイ申し訳ありませんでした教授の人柱としてお詫び申し上げます。あーところでそのファンクラブの人数って何人位ですか?」 「軽く計算しても100人単位」 「……………先生枯れてしまう……逃げて先生ー!」 (がちゃがちゃ、がちゃ) 「ん?あ噂をすれば先生が来た。はーい今ドアの鍵開けますからちょっと待ってて───」 (がちゃがちゃ!ガチャ!!ガンガンガン!!バコーーーン!!) 「ぐはっ!?ドアが破壊されたっ!」 「あ~ららフラットったら見事にドアの下敷きになってるし」 「では授業を始めます。生徒の皆さんは着席してください」 「ちょ!?誰ですか貴女!?ていうかその前に踏み倒したドアから退いてくれないですかね!?貴女にドアと一緒に踏まれてるんですがっ!」 「あ、これは失礼。手をどうぞ。本日限りの臨時講師を務めますバゼット・フラガ・マクレミッツです宜しくお願いします」 「あの……先生は?」 「彼は日本の冬木に居ます。里帰りの真似事して老夫妻を喜ばせるんだとか。その後は魔術協会秋葉原支部で自分探しの研究をするとかなんとか。そんな支部ありましたっけ?」 「……バイト代いくら貰ったんですか?」 「流石はロードエルメロイ二世と言ったところですね羽振りが良かった。これで今お世話になっている家主に家賃を───おほん!授業を始めます!」 「これじゃマスターV教授のタイトルに偽り有りに……」 「今日の私はバゼットではなくヴァゼット先生なので多分頭文字はVです。何も問題有りません」 「多分て……じゃあマスターの部分は?」 「聖杯戦争における最強のマスターですがなにか問題が?」 「判りました納得します!納得するんでそのヤバい球体を仕舞ってくださいごめんなさい」 「宜しい。では改めまして皆鯖第五次の講義を始めます」 「まず皆鯖五次のサーヴァントの特徴ですが被害規模が大きい、無闇に目立つと言う魔術師からしてみれば致命的な欠点が多いです。特に一部が最悪のレベルです」 「はいヴァゼット先生!それが何か問題があるんですか?」 「これらサーヴァントをぶつけ合った場合に想定出来る事項として、その土地のセカンドオーナと監督役を同時に敵に回す危険性が増えます」 「ああなるほど。不要な敵は出来るだけ作らないに越した事は無いって事ですか」 「そういう事です。英雄としての知名度や格はチンギス・ハンとガウェインに分があるでしょうね。では個別の解説に入ります」 「始めは問題サーヴァントその1バーサーカー清姫から行きます。まず結構執念深い、つまりしぶといタイプだと伝承から予想出来ます。 一番の問題になるのはこの体の大きさですね。清姫のマスターは確実に破壊される戦場と彼女の巨体に踏み潰されない為の配慮が必要です」 「踏み潰されるってそんな間抜けな事になりますか?」 「あの巨体で狂戦士クラスの時点で十分に有り得ます。恐らく殆どのマスターは清姫をまともに操作出来ないでしょうから。 おまけに大蛇に相応しく筋力と敏捷が高い。敵味方問わず下手に清姫の足元に居たらかなり危険ですね」 「残念ながら清姫はウ○トラマンとは違うって事ですか……」 「戦闘技術は十中八九皆無の筈です。身体性能に物を言わせて暴れるだけですが、火炎攻撃と持ち前の巨体でかなり広いレンジを持っているでしょうから注意してください」 「最後に宝具『消えぬ情念』ですがストーカーの名に相応しいストーカーフレイムです。追尾するだけでなく纏わり付くとは……。 被弾時の威力は致命的では無いようですが、これを喰らうと聖杯戦争で圧倒的に不利な状態に陥りますね」 「はーいマスターヴァゼット、そこまで言う程厄介な物には見えないんですけど?」 「いいですか?この炎は清姫との位置によってダメージを受け続ける事になり、おまけにこちらの位置の情報が明るみになります。 しかし清姫は狂戦士ですからこの宝具を戦略的に使うのは結構難しいです。となると大体のパターンとして敵に真っ直ぐ向かって来る事が予想できます。 ダメージ+清姫による襲撃。場合によっては別のサーヴァントと戦っている最中に横から清姫…といったケースも有り得る訳です。そういう理由から十分厄介な宝具と言えます」 「篭城策は……相手が大き過ぎるから止めといた方が無難ですね。立て篭もって死んだ山伏さんと同じ運命になりかねない」 「では清姫の解説はこれで終了し次へ行きます」 「おおっ!ちゃんと講義になっている上に今回はサクサク進む!凄いですよ!マスターヴァゼット!」 「お、おほん!戦闘に関してだけは得意分野ですので///」 「次も問題サーヴァントその2のランサーロムロスをやります」 「あ~この人の問題点なら俺でも判りますよ……」 「ええ。想像通りでしょうがまずロムロスの宝具『討ち立てる繁栄の大樹』は使用する場所が酷く限定されます。 森林地帯や山中で使うのが一番無難でしょうね。間違っても街周辺では使わない事ですトオサカと監督役が確実にキレます。 最悪、聖杯戦争の進行妨害者として粛清に乗り出しかねませんね」 「……そこまでして来るもんなんですか?」 「魔術は秘匿すべしと聖杯戦争は暗闘を前提に戦うと言う二つの原則を破っています。 少なくとも土地を管理するセカンドオーナーは絶対に黙っていませんよ。放っておくと管理者が協会に粛清されますから」 「大変なんですねセカンドオーナーって」 「しかし宝具の性能自体はロムロスの戦闘をより有利にするものなので、上手く相手を宝具使用可能な戦場に誘き寄せるなりして積極的に使って行きたいです」 「宝具を使わないで勝つってのは無理ですか?」 「ロムロスの能力値は対魔力を含めて全てセカンドランクを超えているので相手によっては不可能ではないでしょうね。 また相手との相性次第では雨乞いスキルが効力を存分に発揮したり、言語理解スキルを上手く使って諜報活動をしたりといった事もあるでしょう」 「あの核心部分なんですけどロムロスの評価はどうなんでしょうかねヴァゼットセンセ?」 「宝具の運用方法さえ間違わなければそんなに拙いサーヴァントではありません。清姫よりは全然扱い易いものですよ」 「ちなみにヴァゼットセンセー的には?」 「彼との相性は結構良いですね。ロムロスの宝具の使用中は私の魔力を自分の為に総動員出来るのでその間に敵マスターを潰せます」 「「おお凄い自信だぞこの人!!」」 「次はキャスターのアンティオの聖マルガリータをいきます」 「この人って女の人なのに大きいですねえ」 「………そうですね…(私よりも大きいとは……聖マルガリータナイスですb)…彼女はこれだけでお勧めしても良いかもしれません」 「へ?」 「いえ何でもありません。聖マルガリータの特徴としてはキャスターの割には聖霊の加護と耐久値で妙にタフです。あと伝承の属性として悪魔系とは相性が良い」 「どんな魔術使うか判りますか?」 「彼女の背景から考えればカテゴリ的には魔術ではなく代行者が扱うような秘蹟か聖人が扱う奇跡の類でしょう。残念ながら内容は不明としか。 ただ宝具の性能や保有スキルを見ると特定条件下で威力を発揮する限定タイプのサーヴァントっぽいですね」 「でその宝具『産まれ出ずるべき光』ですが『鮮血神殿』や『暗黒神殿』の様な宝具や荒耶マンションの様な胎内封入系の宝具には絶大な威力を発揮します。 特に荒耶マンション系の結界の破壊=本体にダメージが成立する宝具に対しては無敵と言ってもいいかもしれません」 「なんて言ったって悪魔だかドラゴンだかの腹を掻っ捌いた十字架ですもんね」 「あまり強力なサーヴァントでは無いですが、私は好きです。というか私が聖マルガリータと組んだ場合は私が勝たせます」 「あの……マスターヴァゼット?それってサーヴァントを召還する意味が本末転倒になるんじゃ……?」 「次はアーチャーエウロペに入ります」 「……なんか貧弱な感じのステータスですねこれ……そして ま た お ま え か エロ神様」 「伝承からして明らかに非戦闘系の人物ですから。まあ見ての通り完全に宝具ありきのサーヴァントで間違いないでしょう」 「宝具使えないような状況になったら即死でしょうねこの人」 「エウロペの運用時の注意点はそこです。彼女を攻略するなら宝具を使えない状況に追い込めば後は簡単に倒せます。 エウロペのマスターはそういう状態にならないように敵の情報などを出来るだけ多く手に入れた方が良いでしょう。 エンキドゥの様なタイプは特に天敵です。もし何の準備も無く出会ったらその時点で負けと言ってもいい」 「ちょっとエウロペさん駄目駄目じゃないですか!」 「ただし英雄本体が貧弱な分宝具がより強力なものを持っています。 『青銅の守護巨神』は飛び道具持ち18mの巨大ゴーレム。『天星猟犬』は非常に汎用性の高い猟犬。 特に『天星猟犬』はエウロペと相性の悪いアサシンに攻撃に対しての生命線になります」 「あれ?エウロペってアサシンと相性悪いんですか?」 「まず良くは無いでしょうね。英雄達から見れば彼女自身は戦闘に関するスキルは何も持ってないと言っても良いようなレベルですから。 彼女単体の力では高い気配遮断スキルを持つアサシンの奇襲は防げない可能性が高い。そこでこの猟犬の感知力が役に立つと言う訳です」 「つまり撃たれる前に発見して撃ち落す理論ですね!?」 「はい。あと『青銅の守護巨神』の特徴から言っても進攻するのは滅法強いですが座して防衛するのは得意とは言い難い」 「ウルトラマン並に大きすぎますもんね……陣地に引き篭って~とかいってる場合じゃないですね。 仮にウルトラマンタロスを周囲に潜ませておいてもアサシンの攻撃に気付かなければ全く意味が無いですし」 「よってかなり癖のあるアーチャーと言えます。極端に強かったり弱かったりするので上手く戦況を呼んで流れに乗る事が勝敗の分かれ目に繋がるでしょう」 「次はせっかくなのでアサシン、シモ・ヘイヘをやります」 「軍人!軍人!赤軍を蹴散らせー。っていうかこの人死亡時期が聖杯戦争期間ギリギリですね。死んで即召還、アレ俺はなぜ此処にいる?みたいな事になりそう」 「シモ・ヘイヘは先ほど解説したエウロペと天敵関係になるアサシンですね」 「このヘイへさんステータスは最低ランクですけど宝具の能力がかなりえげつないなぁ」 「まずスキルに一切無駄が無い。全保有スキルが彼の宝具『白い死神』の力を補助するのに役に立っています」 「これ正直な話防げるんですか?なんか一見無敵っぽいんですけど」 「危険に対する勘が優れている者や特に防御力に優れている者辺りでないとかなり厳しいと思われます。 仮にサーヴァントが乗り切れてもマスターは無事では済まないでしょう。 戦闘能力だけで言えば全然大した事はありませんが暗殺者としては非常に強力なサーヴァントです」 「ふ~むむむ。ところでエウロペとは天敵同士って話でしたけどあれってどういう意味ですか?」 「防衛力の低いエウロペをヘイへが遠距離から撃つってのは当然の話ですが、 逆にエウロペの『天星猟犬』の気配探知の判定にヘイへが引っかかる可能性もあるからですよ。 ヘイへの欠点としては戦闘力が低いので影から引きずり出してしまえば脅威度は格段に落ちますので」 「ほ~ぅ。あ!もしかして絡め手の得意なキャスタークラスも相性良くなかったりしません?」 「ええ正解です。キャスターとヘイへがと言うよりはキャスターとヘイへのマスターがですけど」 「ヘイへと別行動中にマスターへ攻撃や、仮にヘイへさんがそばに居てもキャスターの魔術攻撃からは守り通し難い、って事かあ」 「マスターの性能が高くないとヘイへを上手に使い切るのは難しいでしょう。正直主従が一緒に行動する利点が余り無いアサシンなので。 ただ第四次聖杯戦争を生き残った衛宮切嗣や聖堂教会の代行者、言峰綺礼のような単独で行動しても全く問題ないマスターとは抜群に相性がいいです」 「最後にヘイへの運用に当たっての注意事項ですが護りに回った時点で負けです。常に攻めて攻めての攻勢で行かないと負けます。では次」 「皆鯖五次の本命の一人、ライダーチンギス・ハンです」 「この人が本命なんですか?てっきりセイバーが本命だと思ってましたよ俺」 「セイバーの方も本命ですが、日本での知名度で言えばチンギス・ハンの方が上かもしれませんね。ガウェインとは違い必ずどこかで耳に歴史人物ですから」 「ステータスはその辺の騎兵クラスよりは上。伝承から考えると敵に厳しく味方に優しいダークヒーロータイプと言ったところでしょうか?」 「なんか属性や方針的にも某征服王と対極っぽそうですねぇ。今此処に先生が居たら何て言ったんだろ?」 「主武装とスキルから考えても騎乗物から下ろして戦わせるよりも騎乗した状態で戦わせた方が断然強い。特に早駆けの乗法スキルが味噌です」 「このスキルの元ってモンゴル帝国がやってた一人に馬数頭を与えて一頭が疲れてきたら別の馬にチェンジってやつでしょう?」 「恐らく。あとさらにカリスマと軍略を持っているので、割と『王の葬列』で宝具戦を即選択するライダーマスターも少なくないかもしれませんね」 「あのーそんな簡単に宝具って使って良いもんなんですかマスターヴァゼット?」 「『王の葬列』の使用は別に問題は無いでしょう。まだ『四駿四狗』と『屍喰らいし天』が残っていますから。 私の見立てでは並大抵の敵ならば『四駿四狗』で戦闘終了になるしょう。それ程に彼のスキルは先のヘイへと同様に宝具と相性が良い」 「幻想種クラスの獣が最大八頭も居ますもんね。幻想種は一匹でもとんでもなく面倒な敵って先生も言ってましたし」 「この対軍宝具の特徴は、宝具を使って段階的にパワーアップさせるという他の宝具には無い特徴があります。 例えば『王の葬列』で500体の兵を召還したらその500体の兵を使って『四駿四狗』を練り上げ、さらにその八頭を使って『蒼の狼』を呼び出します」 「……ぶっちゃけこれってかなり手間なんじゃ?」 「確かに欠点も有る宝具ですけど利点もちゃんと存在しますよ」 「本当に?」 「これだとより戦略的な宝具運用が出来ますから。指揮官であるチンギス・ハンからしてみればベストの宝具と考えられます。 一例ですが1000体兵を召還しその全てを使って『四駿四狗』を全頭作る必要はありません。 500体だけ使って何頭かの『四駿四狗』を作ると言った状況に応じた戦力調節をしてもいいわけです。特に八頭全部の同時運用は魔力負担が非常に大きいですから」 「おおーっ!凄いですよ!ヴァゼットセンセー!!」 「しかしこの宝具にも欠点はあります。『屍喰らいし天』の使用には『四駿四狗』が八頭全てが必要になりますから一頭でも潰されていれば使用出来ません。 ただその分『屍喰らいし天』が発動した時の報酬は大きい。神獣クラスの幻想種が相手では対城宝具かランクの高い対軍や対人宝具でも無いとまず倒せないでしょうね。それから───」 「この宝具を使用する際には場所に十分注意して(四駿四狗の)用量(死屍蒼狼の)用法を守って正しくお使いください。俺との約束だっ!ですよね!?」 「補足感謝します。ですのでこのポイントがチンギス・ハン攻略の分かれ目になるでしょう。如何にして最終宝具にクラスアップする前に『王の葬列』や『四駿四狗』を削れるか。では最後行きます」 「皆鯖五次の本命その二、セイバーガウェインです」 「俺この人知ってますよ。円卓の騎士の一人で有名な騎士ですね?」 「知名度、能力値、伝承から考えても強力な英霊から選抜されるセイバークラスの中でもかなり強力な部類のセイバーです。おまけに非常に扱いやすい」 「うわぁぁあ!つかマジすげえ強いんですけど!!超カッコいいぃぃぃい!」 「強い硬い速いの三拍子加え、魔術や精神攻撃にも強く、非常にタフネス。 彼と真っ向から勝負した場合止められそうなのが皆鯖五次だとチンギス・ハン位しか居ないですね……彼が相手だと私では太刀打ち出来ない……」 「当たり前じゃないですか!この大英雄に勝つ気ですか!?何考えてるんですかヴァゼットセンセー!!?」 「シャラップ!授業中は私語を慎みなさい!────フラガラック───ッ!!」 「──────アーッ!!!!?」 「こほん……少々授業妨害がありましたが授業を再開しましょう。何か質問はありますか?」 「………。(おいおいおい!フラットが星になっちゃったぞ……マジ怖えぇぇぇえ!)」 「…………。(強いて質問するならさっきの凄いビームみたいなのは何だったか訊きたい。でも訊かない、だって死んじゃうもの…)」 「無いようですね。さて宝具の『不滅なる誠の緑衣』ですが一度限りでは有りますがどんな武器の攻撃からも守ってくれる防御宝具となります。 ただランクがCランクなので大きくランクが離れている宝具によるは保障は出来ませんがCランク以下の宝具ならほぼ無敵でしょうね。 魔術に関しては判定外ですがまあ対魔力が強力なので問題ありません。ガウェインの性能が非常に高いので使い方次第ではこの宝具だけでも敵を討ち取れます」 「では彼の切り札である『燦然たる陽光』に入りますが、持ち主の力を聖剣を通して放つエクスカリバーとは逆に、聖剣の力を持ち主に流すタイプの宝具のようですね」 「このガウェインも聖マルガリータと同じくある種の限定タイプのサーヴァントです。 日中は街中での戦闘は原則に引っ掛かるため無理ですが、人の居ない郊外などでならば十分に活用出来るでしょう」 「マスターたちの工夫次第で問題無く使える分まだマシってことか。確かに砂漠のど真ん中で海限定使用の宝具とかよりは全然何とかなる」 「そう言えばラメセス二世も日中に無敵とも言える性能を持っていますが、この二人が戦うと凄いことになりそうですね。 普通じゃまず考えられない回数の真名解放による宝具大合戦になるでしょうからある意味凄く見たい様な見たくない様な戦いですフフ」 「な……なんで、ヴァゼットセンセーがラメセス、二世を知ってるん、ですか?」 「い生きていたのかフラット!しっかりしろ明らかに致命傷だが傷跡は小さいぞぉぉ!」 「それはですねフラット君。私はこの講義に備えて今までの講義の予習してきたからです」 「そ、それは偉い…俺らのベルベット先生にも見習って、ほしいところです、ぐふっ」「さらばフラットォォ!」 「さて肝心なガウェインの攻略法ですがナチュラルに強いのでハッキリ言ってこれと言ったものがありません。 精々早期にガウェインの真名を看破して間違っても日中に彼と戦うなという程度しか助言出来ませんね。残念ですが実力で勝つかマスターを潰しましょう」 「では授業をコンパクトに纏めてみた皆鯖五次の総評に移ります。 皆鯖五次で純粋に強いのはセイバーのガウェインですが基本深夜に戦闘と言う聖杯戦争の特性上チンギス・ハンの方が若干有利かもしれないですね」 「ところでそのチンギス・ハンの蒼き狼は大きい過ぎるんですけど大丈夫なんですか?」 「神狼は使用タイミングを自分で選択出来る分まだ避けられるリスクです。常に大きい清姫に比べた可愛いものですよ」 「順当に戦況が進めば決勝まで残ってるのはガウェインとチンギス・ハンで決まりでしょう。 残念ですがこの二人は英雄としての格が他とは違いますから。時点に神性の高いロムロスと言った感じですか」 「はい質問です。番狂わせは無しですかミス・バゼット?」 「番狂わせが起こるとしたら、アサシンとして非常に強力なヘイへの狙撃と清姫の『消えぬ情念』に注意することですね。 特にヘイへの奇襲は油断しているとマスターが意図もアッサリと死にます。遠距離から攻撃して来ますからマスターでは撃たれるまで気付きようがない」 「ハイ!ヴァゼット臨時教諭~。全く名前の出ないノッポで可愛くないキャスターは駄目駄目なんですか?」 「長身女性蔑視発言禁止フラガラック!!」 「プァアァアアアアァアーッ!???」 「問題ありません。聖マルガリータは私が勝たせます。では以上で皆鯖第五次の講義を終了します。起立、礼! では生徒の皆さんお元気で。(スタスタスタ、ガチャ…あれドアが開かない?ガチャガチャガチャ!…………ドゴーーン!)よし、では皆さん失礼」 「ああ、マスターV早く帰ってこないかなぁ……」 ~FIN~
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■ 第一章『サーヴァント・スミス』 ├ サーヴァント・スミス-1 ├ サーヴァント・スミス-2 ├ サーヴァント・スミス-3 ├ サーヴァント・スミス-4 ├ サーヴァント・スミス-5 ├ サーヴァント・スミス-6 ├ サーヴァント・スミス-7 ├ サーヴァント・スミス-8 ├ サーヴァント・スミス-9 └ サーヴァント・スミス-10 ■ 第二章『吹き抜ける黄金の風』 ├ サーヴァント・スミス-11 ├ サーヴァント・スミス-12 ├ サーヴァント・スミス-13 ├ サーヴァント・スミス-14 ├ サーヴァント・スミス-15 ├ サーヴァント・スミス-16 └ サーヴァント・スミス-17 ■ 第三章『イタリアまでは何メイル?』 ├ サーヴァント・スミス-18 ├ サーヴァント・スミス-19 ├ サーヴァント・スミス-20 ├ サーヴァント・スミス-21 └ サーヴァント・スミス-22 ■ 終章 ├ サーヴァント・スミス-23 └ サーヴァント・スミス-24
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FS/S34-028 カード名:金髪のサーヴァント カテゴリ:キャラ 色:黄 レベル:2 コスト:1 トリガー:1 パワー:8000 ソウル: 1 特徴:《サーヴァント》?・《武器》? 【永】前列の中央の枠にこのカードがいるなら、このカードのソウルを+1。 口元が歪んでいるぞ聖職者 レアリティ: illust.
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マスターV教授(+フラット君)のサーヴァント講座 三時限目 「むむむ~(ピコピコ)」 「コンコン!先生ー?生徒を代表して講義のお願いにきましたー」 「……チッまたか…フラット。私は今日は休暇だ(ピピピズガチャーン!ピコピコ)どうしてもやりたいのなら資料位は用意してやったから自習でもしろ(ピリカチュババー!ピカチュー!)」 「なっ!?そ、そんなぁ」 「フッ、ついに伝説のPOKEモン、フリーザーゲットだぜ」 「は?」 「いや何でもないこっちの話だ。たまには自分たちで何とかしてみろ。手が空いたら様子くらいは見に行ってやる」 「と言うわけで本日は先生抜きになりました……」 「……ロードが居ないなんて最低ね」 「おいフラット!ロードエルメロイⅡの弟子なら交渉くらいちゃんとやれよ!」 「つか教授無しでどうしろってんだ!?」 「あ、あ、でも先生が資料を用意してくれたと言ってました。それからそれを使って自習をしろとも」 「自習ってもさあ……」 「まあ、とりあえずやってみましょうか?」 ~本当に30分後~ 「だ、駄目だ……全く話にならない!と言うか素でこの面子じゃ話を展開させるのが無理だあああ!!」 「思い付きでやってみたけど全然どう進めれば良いのか思い浮かばない……orz」 「これが名もキャラも無い生徒A 生徒B 女生徒C 生徒Dの実力なのね……それもこれもフラットがアホキャラなのが悪いんだわ!」 「え俺のせい!?いやそもそもマスターV無しでマスターVのサーヴァント講座になるわけが無いじゃないですか! これじゃタイトルに偽り有りですよ!このままじゃ『フラット君のマスター塾!』が始まるじゃないですか!ん……………いや待てよ?」 「いや待ちなさい、それは全然無しだから。少しでも有りかも?なんてこと無いから正気に戻りなさい」 「つかどうするんだよ!?これ間が持たねえって!」 「失って気付く大切さ……うわーん!先生ー!部屋に篭ってないで助けてくださいよぉ!!俺らだけじゃ無理ですよぉ」 「─────気になって様子を見に来てみれば……なんなんだ、この阿鼻叫喚な状況は?」 「「「その声は───マスターVぃぃぃいい!!!」」」 「……お前たち、自習してる筈じゃなかったのか?」 「正直に言いますと先生無しでは筆が全く進みませんでした!」 「はあぁぁ情けない。それじゃライターの力量不足を暴露してるようなもんだろう。まあ事実そんなものは無いがな、ハハハ」 「いやだってそもそも俺は先生の場繋ぎ役ですよ!?言わば相槌や話振りの引き立て役なのに!刺身が無いのにツマだけ有ってもしょうがないじゃないですかっ!」 「判った判った。で資料は?……よし。では三時限目、第三次皆鯖の講義を始めるぞ」 「今日やるのは日本武尊、呂布、ラーマ、ベレロフォン、オデュッセウス、サムソン、クリスチャン・ローゼンクロイツの七体です!」 「……お前たちさっきと違って今はやけに元気だな?やはり私は居なくても───」 「「「無理です!」」」 「……分かった。次に私が不在の時は代わりを用意しておいてやる」 「さてと、今日はいつもとは逆に三騎士を後に回すか。えーとだから、キャスター、ローゼンクロイツから入るぞ」 「あぁ…話が先に進むってなんて素晴らしいんだろう」 「こいつは我々にとってはそれなりに有名な奴だな。私たち人間の魔術師にとっては一段階上の存在だ」 「一段階上、ですか?」 「ああ、神代の魔術師たちのような魔法使いの域にある魔術師、という程ではないが、それでも我々から見ればあまりに遠い。 っと話を戻すぞ。まあ知っての通りこいつは殆ど正体不明の存在だ。秘密結社薔薇十字団の創設者にして魔術師らしいがそれ以外は殆ど謎だ」 「先生、この人そんなんでよく英雄に成れましたよね」 「まあそこがこいつの凄いところなんじゃないか?あるいは世界に後押しされたか、契約したのかもしれんな」 「で能力値だが……まあキャスタークラスの典型だな。至って普通と言った感じか?」 「所有スキルが結構色々と出来そうな感じがしますね」 「まあ伝承が不透明なせいで、一体何が出来るのかがサッパリ判らないのが難点か。こればっかりは召喚してみるまではどうしようもないな」 「召喚してみるまで何が出来るか判らないってのもまた微妙な話っスよね教授ー」 「ああいや訂正だ。他の魔術は不明にしても治癒魔術だけは間違いなく信用出来る」 「ほうほう、先生!その心は?」 「ローゼンクロイツの伝承において治療に関してだけは明確に伝え残っているからだ。こいつは明らかに怪我人の治療やら万能薬の開発やら果ては死者を生き返らせる薬やらの逸話に特化している」 「あ~なるほど~。全体は薄いのにその一点だけはより濃く残っている故に信用出来るってわけですね」 「そういうことだ。で、宝具の方だが───そこの君、どう思うかね?」 「はいプロフェッサー、『世界の書』はズバリ汎用性が高く使い勝手が良さそうな宝具ではないでしょうか?」 「うむ。これを使えばマスターの強化や自身の強化も簡単に出来そうだな。おまけに攻撃用の『勝利の書』とは別と言うのもよい」 「あの先生……この『勝利の書』って一体何が出来るんですか?」 「なんだフラット?空想具現化を見たことが……いやあるわけ無いか。まあ要するに極上の干渉系大魔術とでも思えば良い。 さて、纏めだがキャスターにしては十分使える。大量に持つ引き出しを有効に活用する事が出来れば結構良い所まで食い込めそうだぞ?」 「次はサムソン、バーサーカークラスですね」 「出典元が旧約聖書なだけはあってこいつ実は結構有名だったりするのか?サムソンは狂えるオルランドゥでさり気無く名前が出てきてるんだが」 「どうなんでしょうね?でも旧約聖書ならそれなりには有名なのは間違いないんじゃないんですか?」 「う~む、まあいい。能力の方に入る。これは……凄いのか凄くないのか判断に迷うな……」 「……はい、ちょっと迷いますね………」 「宝具で能力を底上げして狂化でさらに能力値強化か。そこまでやってもこれだからな。さて凄いのか凄くないのか……」 「あの先生。動物使役はやっぱり……」 「───ああ。バーサーカーじゃ宝の持ち腐れっぽそうだな……理性が無いんじゃ流石に使役しようが無い。 これじゃ魔術や魔力の反応が出ない素の動物を使って偵察するという一番有効な動物スキルの活用が出来んな」 「先生……あの正直な話、サムソンはどうすれば良いんでしょうか?」 「負担が大きいバーサーカークラスと言うのもあって、勝算がかなり薄いからな。いや魔力量があるマスターでも薄いが。 そうだなそれでもやるのならば……まず第一に真名の秘匿を徹底的にしないと確実にやられる。他と違ってサムソンの真名バレは致命的だ。 第二に間違っても死体を触らないようにする為に敵マスターや一般人は襲わせない方がいい、と言ったところか?」 「胸をパンチして腕が貫通、人間即死でグズグズしてたら死体に触ってましたとかじゃ笑えませんもんね。他には…?」 「あとは戦闘技能が原始的なのが予想されるな。狂戦士クラス以前にサムソンが元々パワーこそ正義な戦闘スタイルなんだろう。………以上だ」 「…………あのロード?つまりハッキリと言えば決め手にも欠けるサムソンじゃ勝つ糸口は無い、と?」 「参加したマスターが単身じゃまず負けるだろうな。サムソンに送る大量の魔力でマスターは魔術行使も補助もロクに出来なくなる。 つまりサムソンを使って勝ちたいのなら聖堂教会のような魔術師と戦える戦力を複数人用意しないと無理だろうな」 「その時点でなんかもう無理っぽいんですけど、サムソンで敵サーヴァントの足止めをしてその隙に残りの者で敵マスターを倒すって事ですか?」 「ああ。敵サーヴァントが格下でもないと真っ向からの勝負はサムソンは些か不利だぞ。敵の宝具に対抗する手段が全く無いからな。戦闘続行Aに賭けるくらいしかない。 サムソンはなまじ通常戦闘が強い分、敵の宝具の使用確率を上げている、敵を半端に追い詰めると逆に敵の必殺の一撃でやられてしまうと言う訳だ」 「うわあ珍しい……先生が魔力量があるマスターでもお薦めできないと言うなんて……よし、ならあえて俺がマスターに……!(ボソリ)」 「次は皆も知ってる者も多いであろうギリシャの代表的大英雄の一人、オデュッセウスだ。何故かアサシンクラスだが……まあ構わん」 「なんでアサシンなんですかねぇ……?」 「では能力値の方だが、流石は足が速いオデュッセウスだな。敏捷が見事なものだ。攻撃力も中々だが守りが堅いのもいい」 「ギリシャ大英雄にしては微妙にショボく無いですか教授?」 「う~んまあ影の暗殺者クラスだからじゃないか?でもよく見てみれば肉体面も精神面も水準はしっかり越えているんだぞ?」 「そうですよ失礼な!オデュッセウスに謝ってください!」 「フラット静かにしろ。でスキルの方だがクラススキルの気配遮断を始め軍略や千里眼、神々の加護と実に便利かつ有用なスキルを持っているのも嬉しいな」 「そうなんです!これでステータスまで高かったら手の付けようが無いじゃないですか、判ってるんですか生徒Aさん!」 「………おほん!いやそれにしても流石は神々と英雄と人間が入り混じって戦ったトロイア戦争で活躍した智将。軍略は流石のレベルだな」 「ロードエルメロイⅡ、それって凄いんですのやっぱり?」 「ああ。世界を制覇しかけた彼の大王でも軍略Bだった。まあそれでもBランクは一流ランクなんだが、オデュッセウスはさらにその上を行く最高位の戦略家だ。 強いて残念な感想を述べるとオデュッセウス自身が対軍宝具や対城宝具といった宝具を持っていないことかな?」 「確かにそれが惜しいっスよね」 「では次がいよいよオデュッセウスの宝具なわけだが───」 「まさにオデュッセウスと言ったらコレだ!な宝具ですよトロイの木馬は。PCの用語にまでなる程なんですよ!?」 「ぱそこんって…君、絶対魔術師じゃないでしょフラット君……」 「ソイツが魔術師らしからぬところは今に始まった事じゃない。さて『殺戮す十二斧』なんだが、いや宝具の相性が良過ぎて笑えないな」 「相性が良過ぎ、ですか?」 「この弓は矢は標的を変えられ無いという常識なんぞ知ったことかな弓だ。そのため障害物が多い戦場や室内でこそ逆に絶大な威力を発揮する。 そういう場所や状況で戦う時は戦略を司る彼にはチェスでもしているような気分なのかもしれないな。故に戦術戦略で戦うオデュッセウスには最高に相性が良いという訳だ」 「そしてもう一つの宝具、『騙し欺く木馬の姦計』の解説に入るぞ」 「あーーーっ!俺のPCにいつの間にか『konton666.nero』って新トロイが666個も検出されてる何故!?ああ!フォルダ内に動物画像が大量に!?」 「さてこの宝具だがあの伝説通り実に強力な要塞殺しだ。自陣内こそが絶対の城砦と考えるマスターにとっては悪夢以外の何者でもないな。注意点は有名な分使用後に真名がバレる位か、ヤルなら必殺のつもりで臨むことだ」 「ロード質問です。一つお訊ききしたいのですがサーヴァント相手にマスターの工房は効果はあるんですか?」 「もちろん多少の効果はある。まあ英霊が総じて強力な神秘なため人間が扱う神秘程度では打倒は出来ないが上手くいけば消耗くらいはさせられる。 敵陣内でマスター相手に下手に消耗すればそこを敵サーヴァントに突かれ負けかねん。だから普通なら滅多な事ではそんな強行策はしない」 「敵の宝具効果なんかでよっぽど急を要する事態でもないと工房攻略なんて疲れるだけ、っスね」 「よってマスターにとって工房は何よりも気を抜ける場所なんだが、このトロイの木馬の前には無意味だな。いや油断し切っている分逆に危ないか? しかし結界すら無視するとは……下手するとハサンの気配遮断を超えてるんじゃないのかこれは?」 「………あのぅ教授?わたし一つ思ったことがあるんですけど……オデュッセウスはアサシンで呼んでもあまり意味は無いのでは?」 「ああ無い。全くもってその通り、オデュッセウスをアサシンで呼ぶメリットは殆ど無い。いやむしろ皆無と言ってもいい。 酷評になるが運悪くオデュッセウスをわざわざアサシンで呼んでしまったマスターには悪いが愚行としか言い様が無い。 もしそんな勿体無い事をするマスターがいたら私の所へ連れて来い再教育してやる。 流石にこれはヘラクレスをバーサーカーで召喚するのとは訳が違うからな。いやあれも色々と問題があるがアレよりも利点が無い……」 「そ、そんなにメリット無いですか?まあ確かに大英雄だし影の役割よりは三騎士クラスの方が似合ってますけど」 「そもそも気配遮断スキルより強力で有用な木馬があるんだから気配遮断スキルは必要なかろう。おまけにランクが高くない為使い道が殆ど無い。 隠密程度のCランクだと工房全ての結界を突破出来るかが判らんし、ただ敵から隠れるだけにしてもマスターと一緒に木馬で隠れる方がより確実だ」 「それに宝具、スキルの相性も弓兵クラスの方がよい。ならばアーチャーで召喚してより有用な対魔力スキルと単独行動スキルを得た方がオデュッセウスを確実に強く出来る。 特にマスターに攻撃魔術があれば単独行動スキルはかなり使えるぞ?マスターの全力魔術と『殺戮す十二斧』波状攻撃で戦略の幅がさらに広がるしな」 「う、そう言われたら確かにアサシンよりアーチャーの方がお得なような気がして来た……」 「さてと少々長くなったが纏めよう。ギリシャの代表的な英雄の名に恥じないかなりお勧めなサーヴァントだ。ランクにするとB+相当のお薦め度。 戦術戦略面での活躍が期待できるし、宝具戦も軍略Aのお蔭で下手なモノなら何とかなる筈だ。 さらにトロイの木馬は工房戦が主体のキャスターにとっては天敵になる。後はアーチャークラスで呼べば文句無しだ」 「次もギリシャの有名所の英雄ベレロフォン。騎兵クラスだな」 「魔獣キマイラを退治した英雄ですね!カックイイー!」 「ステータスは敏捷と幸運、宝具のステが高い。後は筋力が並と言ったところか?」 「Dランクって並なんですか?」 「言葉の感覚的にはDやCランクが並になるんじゃないの?」 「話ではAランクで超一流、Bで一流、Eが最低ランクと言われている為、等間隔にするならば間に来るのは平均以下と平均以上辺りが適当だろうな」 「超一流>一流>平均>平均以下>最低値ってのも一流と平均と平均以下の間に落差が有りすぎますしねえ」 「さて話を戻してスキルの方だが、対魔力が気休め程度だな。人間の魔術師ならともかくキャスタークラスの魔術になるとまともに受けるのはきつい。 だが仕切り直しスキルを持っているのは嬉しいぞ。これは使えるスキルだからな」 「ん~見た感じベレロフォンは宝具の方が強いタイプですかね?」 「いや、ベレロフォンはマスターによって強さが変動するタイプのサーヴァントだ」 「??……ステータスや出力の話がですか?」 「ライダーの宝具の『黄金の手綱』は騎乗する対象によって威力が変動するんだがベレロフォン自身は幻想種の召喚能力は無い。 となると当然ライダーが騎乗する物はマスターが用意するか現地調達してやらなければならない」 「うわ、効率良いのか悪いのかわからない人ですねぇ」 「不利点はサーヴァント相手には少々攻撃力が不足している事だが、代わりに騎乗物が倒されてもいくらでも替えが効くという利点もあるんだぞ?」 「そっか普通は騎乗物がやられたらライダーはそこまでッスもんね」 「で、ここでマスターがどういう騎乗物をベレロフォンに与えてやれるかな訳だが。普通ならば手に入れやすい馬や牛などの家畜や、虎や狼などの野獣になる。 だがもしここでどこぞの秘境にまだ現存する魔獣を与えてやれたならばベレロフォンを一気にパワーアップ出来ると言う訳だな」 「でも幻想種なんてそう簡単に用意できるものでもないですし……」 「普通は無理だろうな。ああそう言えば噂で聞いた事のあるがネロ・カオスとかいう魔獣を使うらしい死徒なら相性良さそうだな。ま、ありえん話だが」 「死徒のマスターなんかが出てきたらその時点で教会が出てきて戦争になりますわね」 「そしてもう一つの宝具『屠獣熔鉛』だが、これはまあ見ての通り拘束する事に特化した宝具だ。下手に捕まると流体の中からの脱出が困難なのは言うまでも無い」 「では纏めるが質の良い獣や機械類、もしくは幻想種を用意できるマスターは相性が良いので選ぶと良いぞ。 ただし、宝具の性質上一撃の重さは他の解放型の宝具持ちのサーヴァントよりも劣るため連打連打で一気に畳み込む戦術がよいだろう」 「先生!俺、第三次皆鯖ではアーチャー、ラーマが本命だと思いますよ!?」 「フッ。私もそう思うが果たして噛ませ犬の烙印を押されているラーマを活躍させてくれる戦場(SS)は現れるものか……」 「うっ、う、ぐすん……非の打ち所なんて無いのにぃ……」 「さてステータスの方だが───む?全ての能力値がBランク超えしてるな、流石はインド最高位の大英雄だ。能力値もバランスも一流だ」 「ここまで強いのに何故カマセに───やはりムエタイか!?ムエタイが悪いのかぁぁ!!」 「しかし幸運値が高いのが少々意外ではあるが……ではスキルの方を見てみよう」 「各クラスの基本能力値と見比べると確かにサーヴァントって幸運の平均値が低そうですもんねー」 「ん。対魔力も結構強力だな。ただ単独行動スキルがDなため高ランク単独行動スキル持ち程の無理は効かなそうだ」 「えと保有スキルの方は神性に千里眼、透化の三つです」 「神性は無視するとして、千里眼と透化とは随分良いものを持っている」 「やっぱりこの二つは良いスキルですか?」 「ああ。透化は俗に言う無の境地に近いものがあるな。自己を無くし奇跡に手を伸ばす我々には身近なものだろう。これはそれの先にあるモノだ。 その恩恵として精神攻撃に対する抵抗力と気配遮断を得るが、この気配遮断はアサシンとしてのとはまた別だな」 「別……ですか?」 「そうだ。透化の気配遮断で暗殺や敵陣侵入はまず無理だ。もしラーマでこれを使いたいのなら戦場の監視をさせると良い。 戦場の端にこっそり配置させるのでもいいが、千里眼と併用させればまず誰にも気づかれずに監視できるだろう」 「なんかえらい多芸っスね……ムエタイマンのくせに」 「で、もう一つの目玉スキルである千里眼だが、当然だが弓兵は基本的に眼が良い。でないと遠方の敵なんか見つけられないからな。 スキルとして顕現していなくても真っ当な弓の英霊ならば遠くの敵を見る視力は標準装備と言ってもいいだろう。 そういう中でこの千里眼を持っている弓兵はその『眼』が群を抜いてしまった連中なんだろうな。鷹の目だけでなく度が過ぎた動体視力や果ては特殊能力付きの眼などが千里眼になるのだろうか?」 「それでラーマの目に付属してるのが透視と。スキルが透明なだけあってキャラも透明(薄い)というわけッスかww」 「な、なんて酷い事を言うんですか!そんな人は退場ですよ退場!ねえ先生!?」 「さて(無視)宝具の方だが、やたら色々と持っているな。しかも全てロングレンジの攻撃用とはね。 普通なら一つくらい補助系の宝具があるものだが……ここまでキッパリしていると逆に清々しいもんだ」 「先生っ!早く各宝具の解説をして欲しいです!」 「んああすまん。では『神刃』からやるが、ふむ追尾機能とステルス効果か……なんと言うか、まんまミサイルだな」 「………ですよね」 「よほど良い勘をしていないと矢が体に着弾するまで気づかないという事も有り得るかな。ただまあ急所目掛けて飛んでくる訳ではないから攻撃力自体はそう高くは無さそうか? タイプは利器型かな?解放型だったら他の宝具の方が有用度が高いから正直あまり使いどころがなさそうだがな……。 問題点を挙げれば宝具の性質上、矢の照準をちゃんと付けられるのかが判らないところか。まあその変わりに矢が勝手に動く分命中率自体は良さそうだがな」 「利器型の宝具ならこれをメイン武装にして戦う事になりそうですね!」 「もう一個がAランク対軍宝具『天翔る光明』か。さてこの宝具だが、直線状に敵を攻撃する貫通系の軌道かなどうも。直列する敵は良い的だ」 「教授、この特殊効果の対蛇ってことはやっぱメデューサとかはヤバいですか?」 「相性で言えば最低最悪だな。あと蛇に深い因子を持つ英雄も注意しとくに越したことは無い」 「で最後が『創世神の光明』A++ランクの対人宝具だが、いや実に贅沢だな。Aランク対軍宝具が有りながらさらにA++ランクの奥の手とは」 「多分ですけどラーマって皆鯖上一番贅沢なサーヴァントかもしれませんね?」 「太陽の弓『天翔る光明』で撃たれたこの『創世神の光明』はA++ランクの攻撃力とサルンガの追加効果を得る訳だが……これは盾の宝具でも防ぎきれんな」 「無理なんですか?」 「盾のランクにもよるが多分無理だ。なまじエネルギーが収束しているだけあって一点を突破する貫通力が半端じゃないと予想される。 最低でも規模で勝るA+ランクの対軍宝具で威力を削いで耐え凌ぐのに賭けるか、同じくA++ランクの宝具で単純に相殺。もしくは事前に太陽の弓を破壊でもしない限りこれを撃たれれば死ぬな」 「うおーーーーー!なのになんでこいつはカマセなんだろうかーーーー!!?ところで燃費の方はどうなんスか?」 「流石にこの超威力で消費魔力が少ない訳がないだろう。だがまあ、対軍宝具や対城宝具なんかに比べると全然マシだな」 「さてラーマの纏めだが、一応格闘で接近戦も出来はするがわざわざ自らサーヴァントを弱体化するような戦術を取る必要はなかろう。 相手が格下でもない限り剣兵や槍兵と接近戦をしても良い事は無いぞ。それに接近戦はレンジの問題で宝具が封じられる結果に繋がるから旨くない」 「あ、それもそうですよね。どの宝具もレンジ5以上からですし下手に接近し過ぎると逆に宝具使用が難くなるんだ」 「そういう訳だからラーマはアーチャーらしく距離を取って戦うか、長距離狙撃で仕留める方が良い戦果を出せるだろう。 宝具が強力な分の魔力負担はかなり有りそうだが、伝承では戦いの後は平和に国を治めてるし性格は問題なさそうだ。 マスターが宝具使用の際に魔力枯渇させられて死ぬ事はあるまい。扱い易さ、戦力的にも太鼓判を押せる有力株だ。あとはマスターの身の安全に注意すればいい」 「それにしてもおめでとうございますラーマさん!先生から太鼓判が出ましたよ!これでヤムチャからピッコロくらいの進化は出来たかもですよ!」 「ラーマに少々時間を取り過ぎたな。次ランサー呂布だ、サクサク行くぞ」 「この呂布だが第四次や第五次聖杯戦争時にニホンで召喚すれば多少なりとも知名度による強化を得られるだろう。近隣で三国志は人気があるようだからな」 「三国志最強の武将だけはあって攻防敏がBランクと肉体面の能力値が高いですね」 「しかし属性が混沌・悪なのが気になるところだな」 「この組み合わせって良くないんですか?」 「ハッキリ言って最悪だ。混沌の行動方針は自分本位の自由人なケースが多いのだがこれに属性の悪が来るとかなりマズイ」 「ところで教授この属性ってどういうのなんですか?」 「狂戦士のように役割(クラス)によって変動したりもするが、簡単に言えば人間から見て善玉か悪玉かじゃないか? 私の主観ではあるがギルガメッシュやイスカンダル、メディアとかジルとかも本人云々よりも人々にどう見えてるかで決まっているように思える」 「まあ確かにギルガメッシュとかイスカンダルは見方を変えれば暴虐者や侵略者ですし、メディアとかも被害者ですしね」 「では話を戻すが、正直この組み合わせになるくらいなら秩序・悪や中立・悪の方がまだいい。 ちなみにこの属性の代表例はジル・ド・レェだ。これでこの属性がどのくらいマスターにとって性質の悪いものか判っただろうか? 「げっ!その人って先生が補習で言ってた第四次の聖杯戦争の虐殺者じゃないですか……」 「おまけに呂布には裏切りの逸話があるくらいだ。下手をすれば令呪を使ってでも裏切りの対策をする必要がある」 「え?でも先生?令呪さえあればサーヴァントはマスターを裏切れないんじゃないですか?」 「まさか。その気になれば連中は簡単にマスターを裏切れるさ。 ただサーヴァントにも目的がある以上、マスターを失う事は現界するにも戦っていくにも効率が悪いから普通はやらないだけだ。 サーヴァントを失ったマスターがまた新しくサーヴァントを得るのが難しいように、新たなマスターを得るのもそう簡単ではないからな」 「でもそれならやっぱりサーヴァントは裏切りはやらないじゃないですか先生」 「普通は、と言っただろう?要するに呂布は例外と言う事だ。スキルを見れば判る」 「えと呂布の保有スキルは対魔力、騎乗、一気呵成、仕切り直し、単独行動ですね。クラススキルが異常に目立ちますね」 「とりわけこの高い単独行動スキルがある時点でマスターは呂布の裏切りは当然と考えなくてはいけない。でないと───本当に死ぬぞ?」 「…………」 「さて。判っている者もいると思うがこの呂布は宝具の能力的にも保有しているスキル的にも持久戦や乱戦に強い。 『方天画戟』は能力、ランク共にそう強力な物では無いが全ての敵サーヴァントを同時に相手出来るという利点がある。 後は戦闘が長くなればなるだけ命中率が上がる一気呵成と戦闘の建て直しが出来る仕切り直しを有効活用しない手は無いな」 「ロードエルメロイⅡ。では呂布の戦略はどういうものがよろしいんですか?」 「見ての通り呂布は宝具戦になれば敗北は必至だ。能力上『方天画戟』は宝具戦では全く役に立たないからな、ランクも低いし。 よって敵の宝具を封じながら自身に有利な戦いを進めれば良い訳だ。なら、第三者の戦闘に乱入するのが手っ取り早くてよい。 互いの警戒が必要な乱戦ならば一部の奴を除いて宝具はそう簡単に使用出来なくなるし、呂布は乱戦と相性が良いからな」 「なるほど。下手に宝具が飛んでくる一騎打ちよりもバトルロワイヤルの方が強いってわけですね」 「では呂布のまとめに入るが裏切り対策は絶対に必要だ。惜しいが令呪を使ってでもやるべきだな。後は利器型の対人宝具持ちが多ければ良い活躍が出来そうだ」 「ところで弱点とかはありますか?」 「ああそうだった言うのを忘れていた。伝承の通り欲望の強い人物だ。セミラミスのような毒婦タイプには気を付けておけ。最悪絡め取られてコロっと逝くぞ?」 「そういえば呂布って武力は凄いけど頭の方は結構単純でしたっけ……メデューサの『暗黒神殿』も危なそうだなあ」 「全然サクサクやれなかった呂布に続いて最後セイバー、日本武尊だ」 「ヤマトタケルてニホン最強!って意味らしいですね」 「さてこいつはニホンの英雄なだけあって呂布と同様に知名度によるパワーアップが考えられるな。 ニホンではクサナギの剣やアメノムラクモはゲームや小説に出るくらい有名らしいぞ?私もそれで知ったくらいだ」 「インド最強?のラーマと五分の能力値……名前通りに日本最強の英雄?」 「少なくともニホンの英雄の中では上の方だろうな。ニホンの英雄を呼びたいのならこいつの触媒を探すのが良いぞ。見つかればだが」 「属性は問題無しだな。ただ本人の性格にはムラがあるようだから頭に入れておくといい。後で困らんで済むようにな」 「目ぼしいスキルは……うわっ!?対魔力がBランク。神性がB、合気がA。神殺がBランクと一流揃いですよ!」 「合気は良いスキルだ。自然と一体化するとでもいうのか周囲の状況把握が素早く出来れば戦闘だけでなくアサシンの暗殺にも対応し易い」 「対魔力もBランクもあればほぼ魔術に対して無敵ですしね。大魔術や儀礼呪法等でも傷つけるのが難しいくらいなんですし」 「そうだな。で残るは対神性の神殺スキルだが、日本武尊という英雄の特徴を表わしたスキルだな。いや実に皮肉だな」 「皮肉……ですか?」 「神の子が神を殺すと言うのもそうだが、こいつはその力を父に恐れられて飛ばされたのだろう?なら結果を出せば出すだけどうなったか想像は容易だ。だから皮肉だなとな」 「…………」 「いやつまらない話だった、元に戻すぞ。いよいよ宝具だがこの『草薙剣』は武器としても優れているが随分と多様性を誇っているな」 「刀身の隠匿、気配遮断、魔力効果の打ち消しを可能とするとありますね。魔力効果の打ち消しってなんでしょう?」 「刀身の秘匿は見えない剣の『風王結界』と同じ様なタイプだろうな。で気配遮断は霧の幻覚作用による姿の隠匿ってところかな? 最後の魔力効果の打ち消しは───流石にこれじゃ具体的な内容が判らないな……。多分、強化魔術などの効果破棄なんだろうか? まあ、とにかくこの宝具が接近戦で絶大な効果を発揮するのは間違いない。有効性は騎士王が見せてくれたからな」 「う~んどっちにしても何がどこまで出来るのかは実際見てみないとわかりませんね……あ『天叢雲』もお願いします!」 「『天叢雲』だが、これは使う場所を選ばんと大惨事だな……。後はそうだな、レンジ的にも空中から雪崩込む形で落ちてくるのかな? もしそうならばイメージ的には鉄砲水と津波だな。それから多少は軌道操作が可能と考えられる」 「津波や鉄砲水が8も来んのかぁ、うへえそりゃスゲェわ」 「この宝具は発生の性質上、より高い空中で発動させれば日本武尊と宝具軌道が直線に並ばないという利点が出来る。 つまりもし宝具の打ち合いで競り負けても敵の宝具の軌道によっては損傷無しで済む場合もあるという訳だ」 「あのそれってもしかして無敵なんじゃありませんか?」 「いやだが宝具の打ち合いが出来ないサーヴァントにとってはそうでもないぞ。第三次皆鯖では例えば呂布とかな。 そういう連中にとっては逆に前進して間合いを詰めれば助かる可能性が残っているわけだからからどんなものでも良し悪しはあるものだ」 「では纏めに入るぞ。まずはヤマトタケルと信頼関係を結んでしっかり手綱を握る事だそれで性格の問題はある程度解決出来る。 後は『天叢雲』の使用に注意するくらいだな。こいつもラーマと同じく大英雄の格ゆえ、余程ハイレベルな戦いでない限り勝ち残れる。 よってこいつも注意しなければならないのはキャスターやアサシンのマスター攻撃なんだが、対魔力と合気のスキルで結構守りも堅いんだよな……」 「あれ?意外に問題点が少ない?」 「ん。少々つまらんがその通りだ。普通に超お薦めの英霊……というか薦めないのがおかしいレベルだぞ?ラーマと同様にA+ランクのお薦め度でよろしくしよう」 「さて総纏めだ。第三次皆鯖で有力なサーヴァントは日本武尊、ラーマ、オデュッセウスの三名だ。ラーマも良いが特に日本武尊が知名度的にも良い」 「意外なことにヤマトタケル問題点も少なかったですしね。もっと問題があると思ってたのに……」 「まあ使い易さは高ランクの対人、対軍宝具を持つラーマの方が上だ。日本武尊の宝具は強いが少々癖があるからな」 「この三名が共通して言えるのは如何にマスターが足を引っ張らないかだ。ここまで強力だとまずマスターが狙われるからな」 「こればっかりは対策が無いのが残念ですよね」 「ローゼンクロイツならのマスターの超強化が簡単に出来るんだが……流石に奴ではこの三人には勝てないからな」 「戦力差が圧倒的ですもんね……」 「───だが逆を言えばマスターを強く出来るこいつみたいなタイプこそがこの三名の天敵になり得るから注意が必要だ」 「………絶対これみんな意図しないで作ったんでしょうね……」 「……多分な。私も今さっき気づいた」 「ところでハイ先生!あんなに強いラーマや日本武尊がA+相当のお薦め度ならA++レベルのお薦め度は誰ですか!?」 「それはお前イスカン───いや、なんでもない。ではかなり長くなってしまったがこれで第三時限目の講義を終了する」 「ちぇ残念……。先生、それに参加したマスター候補の皆さんもお疲れ様でした!」 「「「お疲れ様でした。教授もありがとうございました!」」」 「さてと、私はこれでようやく───」 「あ、あの!教授!これからお昼でもどうでしょうか?!」 「ちょ!あー!わたしが先に誘おうって言ったんじゃないっ!」 「こういうのは言った者勝ちなの!」 「抜け駆けなんて許さないわよ!」 「いやいやプロフェッサーカリスマは俺たちと飯食うんだっての!女は引っ込んでろよ」 「そうだっつーの。グレートビッグベン☆ロンドンスターもお前らよりも俺たちの方がいいに決まってるじゃん。ですよね教授?」 「あんたたちこそ引っ込んでなさいよ!大体教授は男性なのよ?あんた達みたいなガキとご飯食べても嬉しくないわ。ねえ教授?」 「いや私はだな……」 「「「どっちがいいんですか?!ロードエルメロイⅡ!」」」 「─────頼むから帰らせてくれ……」 ~FIN~
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マスター不在の状態で召喚されたサーヴァント。 聖杯戦争が始まってから、一週間まではマスターなしでも活動できる。 単独行動や単独顕現があると更に一日追加。 はぐれサーヴァントと再契約を交わしても追加の令呪は手に入らない。 大きなメリットはマスター枠の願いがないため同盟を組みやすい。 デメリットはマスタースキルや令呪などの恩恵を受けられない。
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~サーヴァント~ このスレでは最初に ・正規枠(原作版fateシリーズのサーヴァント) ・世界枠(皆鯖、僕鯖から調整して引っ張ってくる史実中のサーヴァント) ・他作枠(他の世界=他作品から調整して引っ張ってくる、版権キャラとしてのサーヴァント) に加えて ・英霊「アナタ」(エディットサーヴァント専用・マスターではなくサーヴァントあなたを選んだ場合のみ) の中から枠の配分を行ってからサーヴァント決定を行います 枠選択 【Randomselect】 直後判定 1:正規6・世界1 2:正規5・世界1・他作1 3:正規4・世界2・他作1 4:正規3・世界3・他作1 5:正規2・世界4・他作1 6:正規1・世界5・他作1 7:正規1・世界6 8:正規4・世界1・他作2 9:正規2・世界3・他作2 0:Chaosモード突入 ※奇数にイレギュラー AUO警報あり 自機サーヴァントの決定 直後コンマで貴方のサーヴァントの枠及びクラスが決定します。尚、この判定は枠の割合とは影響しません 素質1:特例(全サーヴァント召喚不可) 素質2:判定成功時のみキャスター・アサシンランダム召喚可能、それ以外は特例 素質3:三騎士・バーサーカー召喚不可・クラスランダム 素質4:三騎士召喚不可・クラスランダム 素質5:クラス制限なし・クラスランダム 素質6:クラス制限なし・望むクラスを選択すれば確率上昇・バーサーカーを回避可能 素質7:クラス制限なし・望むクラスを選択すれば確率大幅上昇・バーサーカー・アサシンを回避可能 素質8:クラス制限なし・望むクラスを選択すれば確率大幅上昇・三騎士のみにまで絞り込める 素質9:クラス制限なし・望むクラスを選択すれば召喚可能 0:望むクラスから望む英霊を召喚可能 (スキル・設定により例外アリ) 触媒などの判定 家系1~5:ランダム 家系6:判定に成功すれば触媒を用意できる(ランダム)・望む枠の確立上昇 家系7:判定に成功すれば触媒を用意できる(クラスランダム・選択)・望む枠の確立上昇 家系8:触媒を用意できる(クラスランダム・選択)・望む枠の確立大幅上昇 家系9:触媒を用意できる(クラス選択・選択)望む枠の確立大幅上昇 0:特例・枠選び放題 クラスランダム判定(通常) 1:セイバー 2:ランサー 3:アーチャー 45:ライダー 67:アサシン 89:キャスター 0:バーサーカー 枠判定(スキル・設定により例外あり) 123:正規 456:世界 789:他作 上記2判定の結果を組み合わせた後、候補を上げます 他作枠の自鯖の選出方法 ↓2~6までに属性「他作品」且つ「クラス・○○」の要素を含むと思われる他作品キャラ「名前・原作名」をお挙げ下さい。それらの候補+ 1選抜のキャラ1体を加えてRandomselectを行います ※1:○○とはかけ離れたキャラは除外、再募集はしません ※2:○○の要素を満たしていても強すぎるキャラはこの貴方では弱体化の危険もありますし、また弱すぎると思われるキャラは速攻で死んでゲームオーバーもありえます ※3 1が知らないキャラは出来る限り調べて再現しますが、コレジャナイ感とか許容できなかったらごめんなさい。どうしても分からなければ流石にそちらは再募集します
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サーヴァント一覧 サンプル
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前提条件:<コールサーヴァント>取得、<コールサーヴァント>使用中 武器攻撃や魔術だけでなく、呪歌や錬金術、<ファミリアアタック>などにも有効であるのが素晴らしい。 <コールサーヴァント>でダメージ増加も同時に適用できるのだから、 さらにスキル枠1つで命中判定の達成値+3は美味しい。狙ってみてもいいだろう。 反面、SLを2以上に伸ばす意味は薄い。後回しでいいだろうね。 [上級クラス/テイマー] 名前 コメント
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ヒント 真名考察の手がかり ヒントとは各サーヴァントに設定されている、そのサーヴァントの真名を考える手がかりとなるものです。本ゲームでは真名看破の際にネットなどを用いて検索することを禁止しているため、スキルや宝具などで真名がわかりにくいサーヴァントの真名を考察する最後の手がかりとなります。 各サーヴァントには2つのヒントが設定されており、どちらもそのサーヴァントの逸話や生涯について記載されています。それでも真名がわからない場合の処置は現在考案中です。詳しくはマスタースキルを参照してください。 ヒントの入手方法 ヒントは、自らの手によって他陣営を脱落させた場合に任意の陣営のものを入手することができます。この際会敵していない陣営を指定することもできますが、入手したヒントによって真名看破をする際は一度でも会敵をしていないと行えないものとします。 目次 メニュー はじめに 基本的に用意するもの ゲームの流れ FAQ ルール マスター + ... ー アライメント ー 逃走待機ポイント ー 令呪 ー 素質 サーヴァント + ... ー クラス ー 宝具 ー ヒント ←現在ページ 監督役(GM) エリア 各フェイズ + ... ー 移動フェイズ ー 遭遇フェイズ ー 戦闘フェイズ 各判定 + ... ー 先手判定 ー 逃走判定 ー 物理攻撃判定 ー 物理防御判定 ー 魔術攻撃判定 ー 魔術防御判定 真名看破 スキル + ... ー マスタースキル ー クラススキル ー 単独行動 ー 気配遮断 前衛と後衛 再契約 脱落 陣営 同盟 + ... ー 援護 ー 裏切り ー 同盟の解散 魂喰い 最終戦闘 状態異常